ソフトバンクの孫正義会長、SBW2023での基調講演にてAIについて言及
現在、AIの進歩は人間の創造を遥かに超えるほどに進化しています。
2023年にはソフトバンクの孫正義会長も生成AIについて警鐘を鳴らしています。
これからAIによって、多くの仕事が奪われるとの予想もありますが、
今後エンジニアはAIとどのように向き合うべきなのか3つほどでまとめました。
この記事を読めばAI時代に向けてエンジニアがどう向き合えばいいのかがわかります。
是非最後までご覧ください。
1.AIの進化とエンジニアへの影響
2022年11月にchatgptが公開されてから急速にAIの発展が進んでいます。
そこで、エンジニアという職業がAIによって完全に奪われるのではという声が上がっています。
本当にそうなのでしょうか?
結論としては、今後も最新技術のキャッチアップを続けるエンジニアにとっては、
寧ろAIを活用して今までよりも効率的に業務で活躍することができると考えます。
ただ、現場の声として「言われたプログラムしか書けないような協力会社の人員は別に減らしてもいいよね」といった意見もあるため、今後従来型のIT人材は供給過多になる可能性があります。
参考:「IT人材は2030年に10万人余る」・・・AI人材不足時代は量より質を重視せよ
2.エンジニアはどのようなスキルを身に付けるべきなのか
1.プログラミングスキル
このスキルに関しては、賛否両論あると思いますが、私はやはりある一定までのプログラミングスキルは必要だと考えます。
理由として、いくらAIでコードを生成して作成できるとしても、その生成したコードを見て理解して細かく改修する過程においてプログラミングの知識があった方がより求める成果物を作成できる精度が上がると考えるからです。
また、上流工程である要件定義や設計書作成といった工程においてもプログラミング知識がなくAIに頼り切っていた人とプログラミングスキルとAIを上手く組み合わせながら進めてきた人とでは、やはり差が出ると考えるからです。
従って、ネットで有識者が言っている「プログラミングスキルは完全に陳腐化する」といった過激な言葉は気にしなくていいと思います。
あくまで重要なのはバランスだと思います。
2.課題解決スキル
このスキルに関しては、皆さん重要だというのが理解できるのではないでしょうか。
重要な理由として、あくまでAIは人間が利用する手段の1つでありその手段を人間がどう使うのかによって性能を発揮できるのかが変わるからです。
従って、我々人間がAIをどのように利用してどのような課題を解決するのかを考えないとAIを上手に利用することはできません。
そのために、何が現状の課題でどのようにAIを利用してその課題解決を行うのかといった計画を立てて実行できるスキルというのは今後より重宝されると思います。
3.コミュニケーションスキル
このスキルに関しては、どの職業に就いている人にとっても重要なスキルだと思いますが、
エンジニアにおいては特に重要だと考えます。
理由として、今まで技術の面において優位性を持っていたエンジニアという職種において、
AIが台頭してきたことにより技術の面における知識のハードルが低下したことに伴い、ハードスキル面よりもソフトスキル面への比重が高くなりその結果としてコミュニケーション能力がより求められると考えるからです。
従って、技術面だけ鍛えればいいと考え、ソフトスキル面を磨くことを疎かにしたエンジニアは近い将来従来型のIT人材として淘汰される可能性があるのではないでしょうか。
3.日本人はどうAIと向き合うべきなのか
失われた30年という言葉があるように、日本はITの波に乗り遅れてしまいました。
その結果、1989年には世界時価総額ランキングのトップ10の内7社を日本企業が占めていたのに対して、2022年は最高が31のトヨタ自動車と世界から大きく遅れを取ってしまいました。
実際に右側のグラフにおいてトップ10の企業の内、ほとんどがIT企業によるものとなっています。
引用: STARTUP DB「2022年世界時価総額ランキング」
AIの波が来るといわれている昨今、日本は次こそ産業の波に乗り遅れてしまうのは避けなければいけません。しかし、日本企業では多くの企業でchatGPTの利用が禁止され、また、業務でchatgptを使いこなしている会社はほとんどないというのが現状です。
日本でもAIのスタートアップ企業が参画していますが、よく調べるとバックエンド側の処理は全てchatgptを利用していてフロントエンドだけお洒落に変えたものを製品として作成しているものが多かったです。
下記リンクから1人でも多くの日本人が孫正義さんのYoutube動画を見てAIの活用が遅れている現状に危機感を持ってくれれば幸いです。
参考:AIは「AGI」へと進化し、今後10年で全人類の叡智の10倍を超える。孫正義 特別講演レポート